当社研究員による学術論文が電気化学会発行Electrochemistry誌 特集号に掲載されました

全固体電池の実用化に向け、当社の研究員(菅野・鈴木研究室 物質理工学院所属)はアルジロダイト型硫化物系固体電解質「Li5.5PS4.5−xBr1.5O x, 0 ≦ x ≦ 0.5」の研究を進めており、この度、本成果に関する論文が電気化学会 Electrochemistry 第 71回論文特集―「蓄電池・燃料電池の新しい展開」に掲載されました。

本材料は、酸素が特定の結晶サイト(16e)に固溶しており、酸化耐性が向上することで正極との界面安定性が飛躍的に改善されました。

0.1Cで100サイクル後も71.5%の容量を維持するなど、優れたサイクル性能と低分極を実現。

本成果は、アルジロダイト型硫化物系固体電解質の高電圧正極への用途を可能にする新たな設計指針を示すものであり、次世代電池として期待される全固体二次電池の高性能化の基盤技術として期待されます。

R. Tsukazaki, N. Matsui, S. Hori, K. Suzuki, and R. Kanno, “Oxygen-Substitution Effects on the Properties of Argyrodite-Type Sulfide Solid Electrolytes (Li5.5PS4.5−xBr1.5Ox, 0 ≦ x ≦ 0.5)” Electrochemistry, 93(6), 063012 (2025).

DOI:  https://doi.org/10.5796/electrochemistry.25-71033

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